釧路
プロジェクト
釧路地域の子どもだけでなく、地域外の子どもと力を合わせて釧路湿原を守る行動を開始します。
子どもたちが大事にしたい景色を子どもたち自身が実現させていきます。
【プロジェクトを通して育みたいこと】
・子どもたちが地元から離れていても、
歳をとっても、
>地域に愛着を持ち続ける
>釧路湿原の環境を意識し続ける
・子どもたちで話し合い合意をする
>自分でできる小さなことを考える
>自分の生活でできることを考える
>おとなにお願いをしたいことを考える
スケジュール
第一ステップ
2021年4月~2023年3月
子ども向け学習会の実施
・釧路の自然を守るためにできることを考えます。
第二ステップ
2022年4月~2024年3月
子どもたちが考えた湿原保全活動の実現
・自然を守るために考えた内容を地域の人たちに提案を行い
釧路フィールドに提案内容を実現させます。
第三ステップ
2023年4月~
日本中の子どもたちで湿原を守ろう
・釧路の子どもたちと京都の子どもたちで意見交換をして
釧路湿原を守るためにみんなでできることを考え、実現
させます。
実施状況
<第一ステップ>子ども向け学習会の実施
子どもたちが、自分たちにとって大切な釧路の自然のためにできることを考え、行動を起こすきっかけ作り
第一回「私の好きな春採湖」(2021年11月)
釧路市立釧路小学校4年生が、身近な春採湖をテーマとした学習会を実施しました。1グループ3~6名でオンラインの意見交換を行い、「春採湖の好きなところ」「守っていくために自分でできること」を話し合いました。17名のファシリテーター(サポート役も含む)の質問で、子どもたちの考えがどんどん深まっていきました。各グループ代表の児童が発表した後、京都大学深町准教授が総括し、次回の学習会に向けて新しい視点で春採湖を見て考えられるようになりました。
第二回「春採湖を守ることは町を守ること」
前回の学習会で考えた「春採湖の自然を守るために自分でできること」。今度は、その行動をし続け、春採湖にある湿地が自然豊かになると、洪水等の災害が起きたときには、湿地がスポンジの役割となって水をため込み、被害が軽減されることを、京都大学深町准教授から教えていただきました。
今回の学習会では、残念ながらワークショップでの開催が難しく、全員の子どもたちが発言することができませんでしたが、代表者の発表から、自分の身近にある春採湖の自然を守ることは、そこに住む生き物だけでなく、自分たちの住む街や、身近にいる大切な人を災害から守ることにもなる、とても大切な行動であることに気づくことができました。
<第二ステップ>子どもたちが考えた湿原保全活動の実現
子どもたちが考えた釧路の自然を守る活動を釧路フィールドの中に、地域の人たちと実現させます。
活動フィールド調査実施
子どもたちの保全活動を実現するフィールドを決めるために、ヒアリングや調査を行いました。
〇標茶(2022年6月視察)
標茶小学校の湿原学習について標茶教育委員会や同校長先生にお話しをお伺いしました。その後、虹別にあるフィールドを視察しましたが、既にソーラーパネルが建設し始めていました。
〇遠矢、鶴野(2022年9月視察)
NPO法人トラストサルン釧路理事長様と釧路湿原保全活動や、湿原周辺の保護地についてお話をお伺いしました。子どもたちの保全活動にご賛同いただき、複数の保護地について詳しく教えていただきました。その後、遠矢中学校近くにある保護地と、鶴野にある保護地を視察しました。鶴野には希少なキタサンショウウオが生息しています。
〇霧多布(2022年9月視察)
認定NPO法人霧多布ナショナルトラスト様を訪問し、湿原保全活動を視察させていただきました。4か所の木道がある湿地と、ラッコの住む海岸をご案内いただきました。地域の方々と子どもたちと連携しながら、理想的な形で保全活動に取り組まれていました。
今後の計画
活動フィールドの整備(2023年3月)
子どもたちが安全にフィールドに入り、保全活動を実施できるように、木道の設置などの整備を行います。
子どもたちの保全活動提案発表会(2023年5月)
子どもたちが、自分が大事に思う湿原の生き物や自然を守るために、どんな保全活動をしたいのか、どんな風にフィールドを活用したいかを親や地域の大人たち、あるいは団体に発表します。
子どもたちの湿原保全活動開始(2023年8月)
子どもたちが中心となって、フィールドでの活動や、フィールドを通した湿原保全活動を開始します。
<第三ステップ> 日本中の子どもたちで湿原を守ろう!
ゲームで湿原の生き物を知る(2023年4月)
湿原の生き物について詳しく知る機会は多くありませんが、子どもたちが驚き、興味を掻き立てられる生き物が湿原にはたくさん住んでいます。湿原とは遠い場所に住む子どもたちに知ってもらうためのゲームを開発し、地域コミュニティで遊びながら学習する会を実施します。現時点では、横浜、京都を検討しています。
オンラインで意見交換会(2023年11月)
湿原の生き物や脅かされている環境を知った子どもたちがオンライン上で集まり、将来期待する湿原の形や、そのために近くでできること、あるいは遠くでもできること(ごみ削減や節電などライフスタイルの転換等)を話し合い、まとめていきます。